お久しぶりです。
かめちゃんです!
3月は年度末ということで、仕事の方がドタバタしており、なかなかブログを書く時間が取れず、あまり記事が書けませんでした…
残念。
いけないいけない。
忙しさにかまけて、自分の自己表現の場を減らしてしまうのはよくないですよね。
どんどんアウトプットしていかないと。
忙しいからこそ、『しっかりと時間を確保する』ということで。
新年度からはやっていきたいと思います。
河合隼雄先生の『こころの処方箋』を読みました
そんな新たな決意表明をした新年度一発目の記事は、本のレビューになります。
本日紹介するのは、河合隼雄先生の『こころの処方箋』です。
まずは河合隼雄先生についてご紹介します。
河合隼雄(1928〜2007)
- 兵庫県生まれ。京大理学部卒。京大教授、文化庁長官を務める。
- 日本のユング派心理学の第一人者である、臨床心理学者。文化功労者。
- 独自の観点から日本の文化や社会、日本人の精神構造を考察し続ける。
- 物語世界にも造詣が深く、古書から現代の書物に関するまで、様々な書評を行なっている。
河合隼雄先生のざっとした紹介はこんな感じです。
お写真の人相からも、その懐の大きさと人柄が伺えますよね。
ですが、残念ながら、もうすでにお亡くなりになられています。
かめちゃんが『先生』と呼ぶのは、臨床心理学者でありながら、カウンセリングをされていたというところに起因します。
初めてかめちゃんが河合隼雄先生と出会ったのは、つい3年前の話です。
うつと適応障害が本格的に辛くなってきた時、色々と支えてくださった会社の上司が、心理学を学んでおり、その中で知っていた河合隼雄先生の『こころの処方箋』を紹介してくれたのが、始まりです。
それまでは、学生時代の現代文の試験問題などで、河合隼雄先生の文章が出題されて、名前をちらっと聞いたことがあるくらいでした。
しかし、すすめられて読んでみて、どハマりしました。
『なぜもっと早く河合隼雄先生の存在を知ることができなかったのか』
と、今でも後悔しております。
そして、この『こころの処方箋』ですが、内容としては河合先生が過去にお書きになられたコラムのようなものを集めた作品です。
ひとつひとつが見開き1ページと半分くらいの内容で、それが全部で55個あります。
なので、一つ一つの文章がスラスラと読め、あっという間に読み終えます。
そして、何よりも内容です。
どれも、『誰もが抱える悩み』とそれに対する河合先生の考察の内容なので、『そうそう』、『わかるわかる』ととても共感できます。
55個もありますので、自分がその時抱えている悩みに近いものであったり、自分の境遇に似ている内容が必ずあります。
なので、絶対にためになるはずです。
かめちゃんは、定期的に読み返すようにしています。
時間がたって内容を忘れ始めたころに読み返すと、またコレがいいんです。
特に、かめちゃんは仕事に行く電車の中で読んでいます。
仕事に向かう気持ちの重い中、サクッと読むことで、心を浄化してくれます。
まさしく『こころの処方箋』です。
読んで分かった人の心に関する一つのこと。
様々な心に関する考察や名言が生まれている本作ですが、読んで分かった人のこころに関することは…
『ひとのこころなどわかるはずがない』
ということです。笑
『は??』
と思われたことでしょう。
ですが、これが河合先生が導き出した答えなのです。
どんなにこころについて勉強し、研究し、カウンセリングをおこなって患者とふれあった人でも、結局『わからない』のです。
この本は、内容を予想するに、何かしらの『答え』があると期待してしまうと思います。
可愛先生という作者と、この題名、おおよその内容を知っていて買った人なら、特にそう考えるでしょう。
実際かめちゃんもそうでした。
ですが、それをいきなり否定してくれちゃうのです。
55個のコラムのうち、一発目がまさにこの内容なのです。笑
この言葉で、『なんだよ〜』とがっかりしてしまう人もいるかもしれませんが、そこが河合先生。
そう言わせておいても、読んだ後『なるほど』と私たちを納得させてくれます。
そして、スッキリさせてくれます。
『こんなに人のこころを研究した人でさえわからないのだから、自分が迷い、悩むのは当たり前なんだ。』
と安心させてくれます。
一家に一冊置いておくことをオススメします。
絶対に、皆様の『処方箋』になるはずです。
なにか悩んでいる人、こころがざわついている人は、マストアイテムですよ。
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それでは、今日は以上です。
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